工場長 金子 正利
2001年入社
–確かな製品を作るために
私は今、工場長としてこの会社に勤務しています。取引先企業様に確かな製品をお届けするために、社内の製造規定を各ラインにいる16人に的確に伝え、それを遵守してもらい、製品を作ってもらっています。上は70代、下は30代と幅広いですが、少数精鋭の従業員の皆さんに会社を支えてもらっています。
−社長の言葉に背中を押されて
私が就職活動をしているとき、やりたい仕事があっても「資格がないこと」を理由にお断りされた企業もありました。そんな中、当時の工場長(現社長・清水政光氏)は、私に「資格なんていらない。資格がなくても仕事はできる」とおっしゃってくださり、この会社で働く決心をしました。働き始めたのは今からもう20年も前のことです。当時は体力勝負だったり、よく怒られたりもしましたが、1年、2年と続けるうちに仕事を覚え、機械の操作も教えてもらい、ものづくりをしっかりとできるようになってきた頃、仕事の楽しさが見えてきました。仕事場については、私が若い頃に受けた「悪しき昔の工場」の気質はなく、皆、真面目に黙々と作業をし、工場内の自動化によって身体的な負担も相当軽減され働きやすい環境になっています。
−動く、覚える、考える
採用され、当社で働くことになった場合、基本的に初日から工場内で働いてもらいます。私をはじめ、熟練工の先輩方が安全面に配慮した指示をしてくれるので、まずは指示通りにやってみてください。初めのうちは失敗もあると思いますが、私たちはその姿を見て次の指示を出していきます。個人的に気をつけているのは、失敗をしてしまった方に「なんでこうなった?」と詰め寄らないことです。経験上、「なんで?」と言うと黙ってしまうことが多いですし、詰め寄られるのもいい気分はしないですよね。違うものは違うと話した上で、その人に合わせた伝え方で改めて手順通りにやるように話をします。それは、どこで失敗したのかを、実際に手を動かしている方に気がついて欲しいと思うからです。自分で気がつければ、解決方法も理解できますし、その先にある大事なものを考えてくれると信じています。まだまだ完璧とは言えない製造工程ですので、仕事のこと、機械のことを徐々に覚えていただいたその先に「もっと改善できるんじゃないか」と一緒に考えてくれる仲間を望んでいます。
−ONとOFFの切り替えがきっちり
始業は午前8時、終業は午後5時です。毎週金曜日はノー残業デーと決めています。私は、仕事が終わってからフットサルで汗を流したりレアル・マドリードの試合をテレビで観戦したり、あるいはたまの息抜きに、仕事帰りにパチンコに行くこともあります。ONとOFFをしっかり切り替えることと、仕事以外の時間は好きなことをしてリフレッシュすることが大事です。休日には妻と子供2人を連れて山梨や長野にキャンプに出掛けます。工場内の作業ですので、深夜や休日に急に電話がかかってくることもないので、自分の時間はじっくり楽しむことができます。